子育てコラム
2025年10月
親子であそぼう
みなさんは、小さい時にお家の方とどんなことをして遊んだか覚えていますか。「いっぱい歌ってもらった 」「くすぐり遊びをした」「膝に座って揺らしてもらった」などの懐かしい思い出があるのではないでしょうか。思い出すだけでも心が温かくなりますよね。
子どもにとって親は身近で安心できる存在です。身近な大人と十分にスキンシップやコミュニケーションをとって遊ぶことで、愛着関係を育みます。愛着関係は子どもが健やかに成長するための大切な土台となります。
「一本橋こちょこちょ」「だるまさん」などのわらべ歌遊びは、子どもたちが大好きなお父さんお母さんの優しい声やまなざし、触れ合う温かさ など を感じ、人に対する安心感、人と関わる楽しさを感じることができます。
また、大人の足の上に向かい合わせて座らせ、上下に揺らしたり、背中に乗せるお馬さんなど、体を使う 遊びはたくさんの刺激を全身で感じ、体幹やバランス感覚を身につける機会にもなります。
涼しくなってきたこの時期には、手をつないで家の近くや公園を散歩したり、自然に触れたりとちょっとした発見を楽しむのもいいですね。季節の移り変わりを楽しみながらゆったりと過ごすことで、親子でのほっとした時間になるのではないでしょうか。
幼少期に親子でゆったりと遊んで得られた安心感は成長してからの生きる力、周りの人と関わる力、困難を乗り越える力につながります。短い時間で十分ですので、スマホやタブレットから離れて、親子で触れ合って遊ぶ時間を持ってみてはいかがでしょうか。
今月のおすすめ本
『いたいのいたいのとんでいけ!』
山岡 ひかる/作
絵本館 2006年
「いたいのいたいのとんでいけ!」は、子どものころ一番よく使うおまじないではないでしょうか。お父さんやお母さんに言ってもらったり、自分で「いたいの」を周りの大人や物にペタッとはりつけたりすると、不思議と痛みが治る魔法のおまじないです。
「いたいのいたいのとんでいけ!」を題材にした絵本はたくさんありますが、この本はやさしい切り絵で表現されていて、次から次へととんでいった「いたいの」が、さいごは・・・かみなりさまに?!
やっと涼しくなって、お外で遊べる気候になりました。元気いっぱい走り回ったら、転んだりぶつけたりすることもありますね。そんな時は「いたいのいたいのとんでいけ!」。最後はお空のかみなりさまにポイッと投げて、なんとかしてもらいましょう。