子育てコラム
2025年2月
子どもの食べる力を育てましょう!
生後5~6か月頃から約1年半かけて、赤ちゃんは「食べ物を口に取り込む」「歯ぐきでつぶす」「のみ込む」といった食べ方を学び、成長していきます。そして離乳食が終わり、幼児食前期(1歳半~2歳頃)になると奥歯がそろいはじめ、噛む力も少しずつ強くなります。そのため3歳頃までの食事は、子どもの成長に合わせた大きさや固さの食べ物で、食べる経験を増やすことが大切です。
歯の生え方に合わせて、少しずつ大人の食事へ
1歳~1歳半頃の子どもは、上下の前歯が生えた段階で奥歯はまだ生えそろっていません。3歳頃までに20本の乳歯は生えそろいますが、歯の生える時期は個人差があります。歯の生え方や食べ方を観察しながら少しずつ大人の食事に近づけていきましょう。
心を込めた「声かけ」で一緒に楽しく食事をしましょう
「これは何かな」「かむとシャキッと音がしたよ」などと会話をしながら楽しく食べることで食べる意欲が育ちます。また、子どもは大人の食事の様子から多くを学びます。大人自身が食事に興味・関心をもち、一緒に食べながら食事の楽しさや大切さを伝えていきましょう。
今月のおすすめ本
『ふみきりくん』
えのもと えつこ/文 鎌田 歩/絵
福音館書店 2019年
駅の近くに立っているふみきりくんは、電車が近づくと赤い目玉をぴかぴかさせて、「かん、かん、かん、かん」と遮断機をおろします。電車がやってくるたび、ふみきりくんは遮断機をおろしたりあげたり、大いそがしです。普段は優しいふみきりくんですが、あわてて走ってくるトラックに「とまれ!とまれ!」ときっぱり言って止めるところは頼もしいかぎりです。町の安全を守る、働き者のふみきりくんの1日を描いた絵本です。
急行電車や特急電車が行きかう場面は迫力があります。電車の走る音や「かん、かん、かん、かん」というふみきりくんが鳴らす音をお子さんと一緒に声に出して読むと楽しいですよ。ひとまわり小さい「おでかけ版ふみきりくん」も出版されています。実際に線路や踏切を見におでかけするのもいいですね。