子育てコラム
2024年10月
親子であそぼう
子どもたちは身近な大人と十分にスキンシップをとって遊ぶことで、愛着関係を育みます。愛着関係は子どもが健やかに成長するための大切な土台となります。みなさんも、小さい時にお家の方 に「くすぐり遊びをしてもらった」「おうまさんごっこをしてもらった」「膝に座らせてもらって揺らしてもらった」など、嬉しかった思い出があるのではないでしょうか。
「むすんでひらいて」や「一本橋こちょこちょ」などのわらべ歌あそびで、大好きなお父さん、お母さんの優しい声やまなざしを感じながら一緒に遊ぶことで、人に対する安心感、人と関わる楽しさを感じることができます。
また、大人のすねの上に乗せて揺らすひこうきなど、体を使う揺らし遊びはたくさんの刺激を全身で感じ、体幹やバランス感覚を身につける機会にもなります。
涼しくなってきたこの時期には、親子で落ち葉や木の実を探したり、手をつないで家の近くや公園を散歩したりするのもいいですね。季節の移り変わりを楽しみながらゆったりと過ごすことで、親子でのほっとした時間になるのではないでしょうか。
幼少期に親子でゆったりと遊んで得られた安心感は成長してからの生きる力、周りの人と関わる力、困難を乗り越える力につながります。短い時間で十分ですので、スマホやタブレットから離れて、親子で触れ合って遊ぶ時間を持ってみてはいかがでしょうか。
今月のおすすめ本
『はしれ!カボチャ』
エバ・メフト/文 アンドレ・レトリア/絵
宇野 和美/訳 小学館 2008年
孫娘から結婚式のお知らせが来たおばあさん。おおよろこびでさっそく出かけますが、道中でオオカミ、クマ、ライオンに食べられそうになってしまいます。なんとか切り抜け結婚式には参加できましたが、帰るのがこわくてたまりません。すると、孫娘になにやら考えがあるようで…?
ポルトガルの昔話絵本です。この絵本の面白いところはなんといってもインパククトのある絵!登場人物たちがとってもかわいらしく、とってもユーモラスに描かれています。昔話らしい繰り返しの物語で小さい子でも楽しめます。ぜひハロウィンにあわせて読んでみてください。