子育てコラム
2023年9月
イヤイヤ期って !?
「お着替えしよう」「イヤ」「おうちに帰ろう」「イヤ」・・・。何を言っても「イヤ」。相手をするにも困り果ててしまう『 イヤイヤ期』。個人差はありますが、1 歳半過ぎから始まり、2歳児をピークに3~4歳ごろまで続くことが多いようです。
大人から見ると、ただ反抗しているように見えますが、子どもからすると、「自分にも思いがあるんだよ!」と自己主張をしているのです。身近な大人とやりとりする中で、感情をコントロールする力や、他人の気持ちを理解し、思いやる力が養われていきます。『イヤイヤ期』は健全な心を育むための成長期間とも言えるのです 。
そうはいっても、イヤイヤばかりのお子さんと過ごす時間に、ストレスを感じる保護者の方も多いはず 。
対処法としては、危険性がないことなら子どものやりたいようにやらせてみましょう。失敗してかんしゃく を起こすこともあると思いますが、 先回りして手伝うのではなく、傍で様子を見守ったり、「こうしてみたら?」と提案するのも一つです。
また、何がしたいのかじっくりと話を聞いてあげることも大切です。どう伝えたらよいのか、言葉が見つからないことも多いので、かわりに言ってあげたり、「~したかったんだね」と気持ちを受け止めてあげることも大切です。
しかし、やりたいようにやらせてみたり、気持ちを受け止めてみても、イヤイヤ言い続けたり、泣き続ける時もあります。そんな時は気持ちを切り替えるきっかけを作ってあげましょう。外に出て風に当たるなど、他のことに注意をそらすようにします。大人が時間に余裕を持つことも大切ですね 。
『イヤイヤ期』には必ず終わりが来ます。振り返ってみると、そんな時期もあったかなと思えるはず。お子さんの成長に期待しましょう。
今月のおすすめ本
『ぞぞぞ』
森あさ子/作
ポプラ社 2022.8
表紙には黒い影とこちらをじっと見つめる2つの目玉。そして、タイトルの『ぞぞぞ』の3文字。「何か怖いものが出てくるぞ!」と表紙を見ただけでもわくわくドキドキしてきます。
表紙をめくると最初に出てくるのは、背中がゴツゴツしている黒い影…。
“ぞぞぞ ぞぞぞ ほえるぞ ほえるぞ”
「いったい何が出てくるんだろう?」とページをめくると影の正体が“がおーっ”とほえて、思わずびっくり!
この絵本はいろいろなキャラクターが登場して、私たちを驚かせます。貼り絵で描かれたキャラクターは愛嬌たっぷりで、色彩豊かな絵本です。次は何が出てくるのかな?
“ぞぞぞ ぞぞぞ”とページをめくるドキドキ感を楽しんでください。