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子育てコラム

2021年9月

絵本の読み聞かせについて

いつの時代も『絵本』は心の栄養に欠かせない、人を豊かにさせるものだといわれています。
現在は、大人も子どももスマホやDVDなどに頼りがちになりますが、子育てのひとつのツールとして絵本にふれていただきたいと思います。 

けれども、子育てにおいて正解を求める傾向があり「絵本の読み聞かせ」をすることでの成果や効果を求めては、逆効果につながることもあります。

子どもは、絵本を読んでもらって心地よさを感じると、まだ、言葉で表現できない小さい年齢のお子さんも「ん。ん。」と読んで欲しいことを訴えます。その時こそが親子で触れ合う、心の交流がもてるチャンスなのです。大好きな絵本を見つけると「もう1回。もう1回。」と何度でも読んで欲しいことを訴えることもあります。そうかと思うと、読み終わってないのに、次から次へとページをめくることもあります。それは、読み聞かせというより一緒に遊んでいる感覚だと思いますが、それもその子にとっては、必要な時間です。興味・関心がある絵本や使い方は、年齢によっても違いはありますが、一人ひとり感じていることや求めていることが違います。

忙しい中、ほんの数分でもいいので、ありのままの自然体で、子どもと一緒に楽しむものとして『絵本』を活用してみてはいかがでしょうか。

 

今月のおすすめ本

『ねずみさんのながいパン』

多田 ヒロシ/作 
こぐま社 2000年

ねずみさんが、ながーいパンをかかえて、とっとことっとこ走っています。
見えてきたうちに行くのかなと思っていたら…あっ、ちがった!このうちに住んでいるぞうさん一家は、もうりんごとばななのごはんを食べてますよ。

次に見えてきたのはきりんさんのうち、その次はらいおんさんのうち…。どのうちでも、家族そろってテーブルを囲み、おいしそうな食事の真っ最中です。
さてさて、ねずみさんはいったいどこへ行くのかな?

次々に現れるユニークな形の家を見ながら、「誰のおうちかな?」とお子さんと一緒に予想するのも楽しいですね。そして、にぎやかな会話が聞こえてくるような食事の場面からは、きっと、「みんなで食べるごはんはおいしそう!」と感じてくれることでしょう。

赤ちゃん絵本からストーリーを楽しむ本への第一歩としても、おすすめの1冊です
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