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子育てコラム

2022年7月

イヤイヤ期って !?

「お着替えしよう」「イヤ」「おうちに帰ろう」「イヤ」・・・。何を言っても「イヤ」。相手をするにも困り果ててしまう『イヤイヤ期』。個人差はありますが、1 歳半過ぎから始まり、2歳児をピークに3~4歳ごろまで続くことが多いようです。

大人から見ると、ただ反抗しているよう に見えますが、子どもからすると、「自分にも思いがあるんだよ!」と自己主張をしているのです。 身近な大人とやりとりする中で、感情をコントロールする力や、他人の気持ちを理解し、思いやる力が養われていきます。『イヤイヤ期』は健全な心を育むための成長期間とも言えるのです。

そうはいっても、イヤイヤばかりのお子さんと過ごす時間に、ストレスを感じる保護者の方も多いはず。対処法としては、危険性がないことなら子どものやりたいようにやらせてみましょう。失敗して癇癪を起こすこともあると思いますが、先回りして手伝うのではなく、傍で様子を見守ったり、「こうしてみたら?」と提案するのも一つです。

また、何がしたいのかじっくりと話を聞いてあげることも大切です。どう伝えたらよいのか、言葉が見つからないことも多いので、かわりに言ってあげたり、「~したかったんだね」と気持ちを受け止めてあげることも大切です。しかし、やりたいようにやらせてみたり、気持ちを受け止めてみても、イヤイヤ言い続けたり、泣き続ける時もあります。そんな時は 気持ちを切り替えるきっかけを作ってあげましょう。外に出て風に 当 たるなど、他のことに注意をそらすようにします。大人が時間に余裕を持つことも大切ですね。

『イヤイヤ期』には必ず終わりが来ます。振り返ってみると、そんな時期もあったかなと思えるはず。お子さんの成長に期待しましょう。

 

今月のおすすめ本

『へそもち』

渡辺 茂男/さく赤羽 末吉/え
福音館書店1980

高い山の上の黒い雲に住んでいるかみなりは、雨を降らすのが仕事。だけど、時々、家や 高い木に降りてきて、家を荒らしたり、動物や人間からおへそを取ったりと、人間を困らせます。

ある日、和尚さんは、寺の五重塔のてっぺんに槍を結びつけて、かみなりを捕まえることを考えました。まんまと槍にひっかかったかみなりに、もう人間を困らせないことを約束さ せますが…

雷は、お子さんにとってとても怖い存在でしょう。そんな雷が、渡辺茂男さんの昔話風のストーリーと赤羽末吉さんの迫力ある絵によって、ちょっと怖いけどどこかユーモラスに描かれています。

縦長の本を縦向きにめくって読み進める、めずらしいかたちの絵本です。空にいるかみなりと、地上にいる人間たちの距離感も絶妙です。

雷のなる日が多い今の季節、親子でドキドキ、おへそを隠しながら読んでみてください。

 

 

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